STJ工法

工法概要

STJ工法は、中掘拡大根固め工法に分類される工法です。
建築分野における旧建築基準法第38条に基づく大臣認定工法であり、土木分野では、杭基礎施工便覧[平成18年度改訂版 (社)日本道路協会]に記載されています。

*カタログ・認定書のダウンロードはこちら

    Download
STJ工法 カタログ(274KB) PDF

ページトップへ戻る

施工法

《概要》

先端部に高圧噴射孔をもつSTJ ビットを取り付けた連続オーガを杭中空部に挿入し、杭先端部の土砂を掘削しながら杭を沈設し、杭が支持層に達したのち、STJ ビットからセメントミルクを高圧噴射して拡大球根を築造する一工程の工法です。

《施工順序》

※クリックで拡大表示します

《支持力発現方法》

セメントミルク高圧噴射による杭先端拡大根固め

支持層の確認方法

土質柱状図とオーガ掘削時の電流値との比較及びSTJビットに付着した土砂の確認

支持力算定式

※建築分野

長期許容支持力

Ra = 1/3 ( RpRf )   ( kN )

Rp
杭先端支持力  (kN)
Rp = α ・Ap
α
先端支持力係数
α = 250        L / D≦90
α = 250 - 10/4 ( L / D - 90 )    90 < L / D≦110
杭先端から下方に杭径の1倍、上方に4倍の間の地盤の平均N
( ≦60 )
Ap
杭先端閉塞断面積  ( m2)
Rf
杭の周面抵抗力  ( kN )
Rf = 15・Lf ・ψ
Lf
杭の周面摩擦抵抗力を考慮する長さ   ( m )
ψ
杭の周長    ( m )
D
杭の先端径   ( m )
L
杭の長さ   ( m )

※土木分野

(道路橋示方書 Ⅳ下部構造編 H14年版および杭基礎設計便覧 H18年 改訂版 の中掘り杭工法に準拠する場合)

杭の極限支持力

Ru =qdAU ・ Σ( li ・ fi )   ( kN )

qd
杭先端における単位面積当たりの極限支持力度 ( kN/m2 )
砂層:150N ( ≦ 7,500 )
礫層:200N ( ≦10,000 )
N:標準貫入試験のN
 A
杭先端面積 ( m2 )
U
杭の周長  ( m )
li
周面摩擦力を考慮する層の層厚 ( m )
fi
周面摩擦力を考慮する層の最大周面摩擦力度 ( kN/m2 )
砂質土:2N ( ≦100 )
粘性土:0.8c または 8N ( ≦100 )
c:地盤の粘着力 ( kN/m2 )

杭の許容支持力 ( 杭の自重が小さい場合 )

Ra =γ / nRu   ( kN )

n
安全率 ( 支持杭 )
常  時:3
暴風時、レベル1地震時:2
γ
極限支持力推定法の相違による安全率の補正係数
支持力推定式:1.0
鉛直載荷試験:1.2

ページトップへ戻る

施 工

《施工地盤》

粘性の高い中間層及び礫層を有する地盤では検討が必要

《施工能率》

(500φ-40m)120~160m/日
※建築分野

評定・性能 評価番号 取得年月日 適応杭径 適応先端地盤 適応施工長
BCJ-F652 H.3.12.12 450 ~ 1000 砂質土、礫質土 110Dかつ80m以下
BCJ-F945 H.9.11.26 450 ~ 600 砂質土、礫質土 110Dかつ66m以下
700 ~ 1000 砂質土
礫質土
110Dかつ80m以下
110Dかつ60m以下

ページトップへ戻る