NEW-EAGLE杭工法

工法概要

NEW-EAGLE杭工法は、アースドリルにより軸部掘削後、杭先端部を専用の機械式掘削バケット(NEW-EAGLEバケット)を用いて円錐形に拡大掘削することにより、 場所打ちコンクリート拡底杭を構築する工法で、一般財団法人日本建築センターの評定を取得しています。
最大拡底径はφ5500(施工径)であり、また拡底率が最大 7.29 と大きいため、通常の拡底杭と比較し同一の軸径での鉛直支持性能が高く、 掘削土量・コンクリート量・鉄筋量の削減、工期の短縮が期待できます。
NEW-EAGLEバケットの機構は、拡翼が自重とケリーバー荷重の下降のみで行える単純な機構となっている(機械式)であるため、油圧装置を必要としません。 そのため様々な施工機に取付け可能で、現場条件に合わせた施工が可能です。NEW-EAGLEバケットの拡幅翼が左右同率に開くよう拡底先端部に下部スタビライザーを設けており、 軸部の偏芯と軸ぶれを抑え安定した拡底掘削が可能です。NEW-EAGLEバケットの底部はアースドリル用底ざらいバケットの底部と同構造としているため、 NEW-EAGLEバケットを挿入するたびにスライム処理(底ざらえ)を行っていることになり、拡底部の残留スライムが除去されやすい工法です。

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施工法

《概要》

アースドリル機に専用の機械式掘削バケット(NEW-EAGLEバケット)を装着して拡大掘削(拡底)する工法です。杭先端を拡大することで高い杭先端支持力を得ることができます。 同じ杭先端面積のストレート杭と比較して、杭軸部を細くできるため、工期短縮、コンクリートや掘削残土の量を低減することが可能です。
掘削機本体だけで軸部掘削~コンクリート打ち込みまで全工程の作業が可能であるため、比較的狭い敷地条件でも施工することができます。
オールケーシングなど他工法との組み合わせが可能です。

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《コンクリートの許容応力度》

コンクリートの種類 普通コンクリート・高強度コンクリート
長期 圧縮 せん断 付着
Fc/4 Fc/40又は
3/4{0.49+Fc/100}
のうち何れか小さい数値
3Fc/40又は
3/4{1.35+Fc/25}
のうち何れか小さい数値
短期 長期の2倍 長期の1.5倍 長期の1.5倍

※拡底しない杭(ストレート杭)を含む。

《コンクリート設計基準強度》

コンクリートの設計基準強度は、18~60N/mm2とします。
構造体強度補正値は、
・普通コンクリート(18≦Fc≦45)の場合 mSn=0N/mm2とすることができる。
   ただし、下記条件に該当する場合は、mSn=0N/mm2とすることができないため告示1102号第1による。
   ① コンクリートの養生期間中(28日)の平均気温が10℃未満となる時期に施工する場合
   ② 杭頭部が施工地盤面下2.0m未満となる場合
   ③ コンクリートの管理材齢が28日でない場合
・大臣認定を受けた高強度コンクリート(45<Fc≦60)の場合は、認定内容による。

《支持力発現方法》

専用のNEW-EAGLEバケットにより杭先端部を拡大し、杭底面積を増大することで支持力を発現します。

《施工機械・拡底バケット対応表》

施工機械> DHJ60 SDX207 SDX407 MH5510B SDX612 ED6200H2
ドリリング
バケット
(軸部掘削)
700~2000 700~2000 700~2300 700~3000 700~3000 700~3000
拡底バケット
(拡底部掘削)
施工径
900~3300 900~3300 900~4100 900~4900 900~5500 900~5500


《NEW-EAGLE杭の適用杭径》

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支持層の確認方法

バケットより排出した土を目視にて、土質柱状図や土質試験サンプルと比較します。

支持力算定式

平成13年国土交通省告示第1113号第5第一号、日本建築学会「建築基礎構造設計指針」、特定行政庁で定められた計算式を参照します。

施工

拡大掘削(拡底)する杭先端地盤がアースドリルで掘削できない場合や、その孔壁が安定液で自立しない条件では採用できません。 軸部の掘削や孔壁の保持が困難な場合は、オールケーシングなど他工法との組み合わせが可能です。

評定・性能 評価番号 取得年月日 適用杭径 適用先端地盤 適用施工長
BCJ-FD0307-04
BCJ-FD0307-05
H.30.11.09
R.4.12.09
杭先端径
φ0.9m~φ5.5m
施工可能全地盤 70m程度

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