JP-Pile工法
工法概要
JP-Pile工法(以下、本工法)は、鋼管の先端に、掘削刃と角度を設けた2枚の半円状の先端翼板を取り付けた鋼管ぐいを、
小型杭打機でくい頭部に回転トルクを与えることにより地盤中に回転貫入させ、設計支持層に定着させて支持力を発現する回転貫入ぐい工法です。
本工法は、セメントを用いず掘削残土も出ないことから、環境に配慮した工法となります。さらに上空制限や狭隘地における施工にも対応でき、
今後増加が見込まれる既設構造物の耐震補強工事などにおいても確実な基礎杭の提供が可能となりました。
本工法の施工管理として当社が開発した現場検査マイスター(施工ICT)を活用することで、施工管理内容の入力作業や検査および管理データの確認、
そのデータを活用した各種報告書の作成までを一気通貫で可能になります。
また製造工場より出荷された鋼管杭に貼り付けた二次元コードを読み込むことにより、施工しようとする鋼管杭の明細が正しいかどうかを判定でき、施工後のトレーサビリティにも活用できます。
*カタログ・認定書のダウンロードはこちら
工法カタログ | カタログ(17,698KB) | |
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JP-Pile工法 認定書 |
認定書(砂質地盤(礫質地盤を含む))(1,467KB) | 引抜き方向の許容支持力 | 建築技術性能証明書 (974KB) |
施工法
《概要》
施工は、先端翼を有する鋼管ぐい(下ぐい)をくい打ち機に建て込み、偏心量および鉛直精度を確認しながら回転貫入を始める。 回転貫入中は、回転トルクや1回転あたりの貫入量(以下、貫入量ともいう)等を測定して回転貫入の管理を行う。 くいの継手を要する場合は上ぐい(中ぐい)を建て込み、継手の施工を行う。以降同じ手順でくいの回転貫入を行い所定深度に定着させる。 支持層深度の確認や打ち止め管理は測定結果に基づいて判断する。
《施工順序》
《支持力発現方法》
先端翼部に取り付けられた先端翼(杭径の2.04~2.43倍の径を有する先端翼板)の設計支持層への回転圧入
支持層の確認方法
回転トルクあるいは1回転あたりの貫入量などにより管理
支持力算定式
押込み方向の支持力算定式 | 引抜き方向の支持力算定式 |
施 工
《施工地盤》
強固な中間層がある場合などは先行掘削を用いる
《施工能率》
50~70m/日
《公害》
無排土で施工が可能
認定番号 | 取得年月日 | 適応杭径 | 適応先端地盤 | 適応施工長 |
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TACP-0689 | 2024.09.09 | φ216.3~φ406.4 | 砂質地盤 (礫質地盤を含む) |
130Dかつ51.25m以下 |
GBRC性能証明 第24-11号 |
2024.10.09 | φ216.3~φ406.4 | 砂質地盤 (礫質地盤を含む) |
130Dかつ51.25m以下 |