Me-A工法
工法概要
Me-A(Multi Enlarged-nodes Ace pile)工法は、アースドリル工法の軸中間部あるいは先端部、もしくはその両方に拡径部分を有する場所打ちコンクリート杭工法です。
拡径傾斜部の抵抗力を考慮することにより、拡径部分による押し込み方向並びに引抜き方向の抵抗力を向上させた工法で、一般財団法人ベターリビングより技術評定を取得しました。
同じ拡径面積のストレートの杭と比較して、杭軸部を細くできるため、工期短縮、コンクリートや掘削残土の量を低減することが可能です。また大きな引抜き抵抗力を必要とする建物に対し、杭長を低減することも可能です。
掘削機本体だけで軸部掘削~拡径部掘削~コンクリート打ち込みまで全行程の作業が可能なため、比較的狭い敷地条件でも施工することができます。本工法を採用することにより、従来工法に比べて杭体積を減少させることができ、発生する建築副産物および使用材料の削減が可能となりました。
*カタログ・認定書のダウンロードはこちら
Me-A工法 | 工法リーフレット(476KB) | |
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引抜き方向の許容支持力の比較(121KB) | ||
評定書(1,148KB) |
施工法
《概要》
アースドリル機に専用バケットを装着して中間部及び杭先端部を油圧式で拡径(拡底)掘削する工法です。
Me-A(1)杭の中間拡径部の掘削は、拡径バケット(new ACEバケット)を用いて上部掘削を行った後に、スライムの沈殿を防ぐための傾斜を設ける下部掘削を別の掘削バケット(Me ACEバケット)で行います。これらのバケットを使い分けることで、地盤条件に応じて軸部と中間拡径部及び拡底部の施工順序を入れ替えることが可能となることが特長です。
Me-A(2)杭は拡底バケット(new ACEバケット)を用いて拡径掘削を行います。既評定のnew ACE工法の管理方法・装置を用いるため、汎用性も高く実績も豊富です。
拡径(拡底)部の拡大掘削状況や掘削深度は、オペレータールームのテレビモニターでリアルタイムに確認できるため、容易に施工管理できます。
《Me-A(1)施工順序例》
《Me-A(2)施工順序例》
《コンクリート設計基準強度》
コンクリートの設計基準強度は、18~60N/mm2とします。なお、コンクリートの呼び強度は、設計基準強度とします。
構造体強度補正値は 普通コンクリート(18≦Fc≦45)の場合 mSn=0N/mm2
大臣認定を受けた高強度コンクリート(45<Fc≦60)の場合 認定内容による。
《支持力発現方法》
専用の油圧式拡底(拡大掘削)バケットにより杭中間部および先端部を拡径し面積を増大することで支持力を発現します。
《Me-A杭適用杭域》
《Me-A工法 支持力算定式》
評定・性能 評価番号 | 取得年月日 | 適応杭径 | 適応先端地盤 | 適応施工長 |
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評定 CBL FP033-13号 |
H26.03.28 R6.03.19更新 |
拡径(底)部 φ1100~4700(有効径) |
施工可能全地盤 | リーフレット参照 |
- ※本工法の設計及び施工の適合について、開発会社が事前に確認することが評定条件として義務付けられております。
本工法をご採用いただく際にはお問い合わせください。 - ※ご提出いただいた資料は、本工法の適合確認の目的以外には使用いたしません。