2007.10.01

ソイルコンクリートを充填した鋼管開端杭の閉塞効果に関する模型実験(1982)

山肩邦男(関西大学)・細川義隆(武智工務所)・平尾幸太郎(武智工務所)・大杉富美一(武智工務所)

■掲載誌:低振動・低騒音杭工法の施工法と支持力に関するシンポジウム発表論文集,p65-70
■発行所:土質工学会
■発行:1982/07

 開端鋼管杭を用いて埋込み工法で施工する杭においては、先端支持力の発現を計る手段として、杭先端部分をセメントミルク等で充填する工法がいくつかみられる。この場合、管内の閉塞効果は鋼管と充填材との間の付着力および摩擦力によって発揮される。しかし現在のところ、管内に充填されたソイルコンクリートによる閉塞効果の問題は、定量的にはほとんど解明されていない。今回、我々は実際に近いソイルコンクリート充填鋼管について、模型実験を行なうことを計画した。この実験の目的は、鋼管とソイルコンクリートとの付着力および摩擦力についての性状を明らかにすること、固結ソイルコンクリートの剛性を評価することなどによって、先端部の閉塞性を解明する手掛りを得ることにある。

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