2013.09.02
場所打ち鋼管コンクリート杭の曲げ性能に関する実験的研究(その1:実験概要と結果)(AIJ2013)
石川 一真(ジャパンパイル)・本間 裕介(ジャパンパイル)・菅 一雅(ジャパンパイル)・片江 拡(首都大学東京)・北山 和宏(首都大学東京)・岸田 慎司(芝浦工業大学)・田島 祐之(アシス)
■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道),pp.1611-1612
■発行所:日本建築学会
■発 行:2013/09
建築物に用いられる場所打ち鋼管コンクリート杭では、杭頭部に鋼管を併用して杭の剛性を高くすることで杭径を細くし、掘削残土や使用するコンクリート量を減らして環境負荷低減に貢献している1)。杭頭部に用いられる鋼管は内面にリブの付いたものや、端部に溶接肉盛りを施したものなど特殊な鋼管が用いられている。筆者らは杭頭部にリブの無い平鋼管を用い、鋼管下端部には突起リング(平鋼をリング状に加工したもの)を複数段溶接によって取り付けることで、鋼管と内部RC構造を一体化させるものの実用化を図った(図1)。
本 工法では、鋼管鉄筋コンクリート部( 以下SRC部)とパイルキャップとの間で応力伝達がなされるように、鋼管内側を通る主筋と鋼管外側に溶接した杭頭定着筋とをパイルキャップに定着する。そのため、本接合仕様におけるSRC 部の曲げ耐力を確認することが重要となった。そこで、SRC 部の曲げ耐力算定における一般化累加強度式2)の適用性、および鋼管内のRC 部のせん断補強筋の効果を確認するために、反力壁を用いた片持ち梁形式の曲げせん断試験を行った。本報では、実験概要と結果を報告する。
■発行所:日本建築学会
■発 行:2013/09
建築物に用いられる場所打ち鋼管コンクリート杭では、杭頭部に鋼管を併用して杭の剛性を高くすることで杭径を細くし、掘削残土や使用するコンクリート量を減らして環境負荷低減に貢献している1)。杭頭部に用いられる鋼管は内面にリブの付いたものや、端部に溶接肉盛りを施したものなど特殊な鋼管が用いられている。筆者らは杭頭部にリブの無い平鋼管を用い、鋼管下端部には突起リング(平鋼をリング状に加工したもの)を複数段溶接によって取り付けることで、鋼管と内部RC構造を一体化させるものの実用化を図った(図1)。
本 工法では、鋼管鉄筋コンクリート部( 以下SRC部)とパイルキャップとの間で応力伝達がなされるように、鋼管内側を通る主筋と鋼管外側に溶接した杭頭定着筋とをパイルキャップに定着する。そのため、本接合仕様におけるSRC 部の曲げ耐力を確認することが重要となった。そこで、SRC 部の曲げ耐力算定における一般化累加強度式2)の適用性、および鋼管内のRC 部のせん断補強筋の効果を確認するために、反力壁を用いた片持ち梁形式の曲げせん断試験を行った。本報では、実験概要と結果を報告する。