2007.10.01

拡底場所打ちコンクリート杭の先端支持力に関する一実験(JGS1998)

深田卓宏(広島大学)・徐 挺(広島大学)・山本春行(広島大学)・冨永晃司(広島大学)・小椋仁志(ジオトップ)

■掲載誌:第33回地盤工学研究発表会(山口),E-7 691,p1387-1388
■発行所:地盤工学会
■発行:1998/07

 現行の設計規準では、拡底場所打ちコンクリート杭の支持力評価は、杭先端まで一様断面を持つストレート杭の研究成果に基づいて行っている。これは、長年の経験と多くの施工実績から得られた評価方法であって、拡底杭の鉛直支持力に関する独自の研究が数少ないことに起因している。現在の評価法で設計される拡底杭において、過度の危険性が指摘されている訳ではないが、性能設計の風潮が強くなってきた今日、より厳密な拡底杭の支持力機構を解明することが要求されるものと考えている。この観点に立ち、筆者らは、圧砂地盤タンクを用いた小型模型実験から拡底杭の先端支持力機構を明らかにする研究を行っている。本報では、これら一連の実験の内、拡底模型杭とストレート模型杭の載荷実験結果を比較検討した内容について述べる。

Download