2019.09.13

既製コンクリート杭の機械式継手における引張耐力の検証 (その3 梁モデルによる引張有効率)(AIJ2019)

熊谷雄二(無溶接継手杭(PJ)工業会)、宮坂怜奈(無溶接継手杭(PJ)工業会)、全田和之(継手研究会)、八田宏志(継手研究会)、石川一真(継手研究会、無溶接継手杭(PJ)工業会)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 構造Ⅰ, pp.429-430
■発行所:日本建築学会
■発行:2019/9

 その2 では、日本ヒューム株式会社製の杭径600mm のPHC 杭C 種同士を継ぐ金具について、引張力を与えた際の降伏荷重を実験的に求めた。しかしパイルメーカーが異なると、PC 鋼材の配筋仕様や端部金具の仕様も異なる。また、PHC杭の杭径は300mm から1200mm まであり、杭種もA・B・C 種がある。さらに、同様の継手構造をもつ既製コンクリート杭としてPRC 杭もある。このため、引張試験結果とFEM 解析結果は概ね対応する結果を示すものの、各パイルメーカーの様々な仕様の端部金具の降伏荷重の全てを、FEM 解析で推定することは現実的でない。
 そこで、端部金具の降伏荷重を表計算ソフトで計算できるように、推定式を構築した。その3 では、許容応力度設計法に則り、端板の一部が降伏した時点を短期時と考えて、端部金具の短期許容引張耐力の推定式を示す。

Download