2008.10.01

GMTOP工法の適用例(基礎工2008)

上紺屋好行(ジャパンパイル)

■掲載誌:基礎工10月号, pp.66-68
■発行所:総合土木研究所
■発 行:2008/10

節杭は、従来は良好な支持層が非常に深い場合に、軟弱地盤で摩擦杭として使われることが多い。また、著しく地盤沈下が進行している埋立地などでの建物の基礎に、不同沈下や抜上がりを防ぐため使用されることは現在も多い。近年では、本工法のように節杭を用いた認定工法(新・旧)が一般化され、従来の摩擦杭的な使用だけではなく、中間支持杭的な使用など多様な使われ方となり、適用範囲が広がっている。これは、節杭の性能、施工法の向上、杭径の増加、節杭の上に曲げ性能の優れた異種杭を接続して使用する構法など、開発が進んだためである。
また、節杭の長所である特徴的な摩擦抵抗を、杭の押込み側の支持力耐力だけでなく、引抜き抵抗として建物の設計に使用することもある。
本報告では、上記に示したような節杭を使用するGMTOP工法の施工例の概要を紹介する。なお、本文中に使用した写真はすべて現在のものである。