2017.09.29

単純梁方式曲げ試験による補強を施したSC 杭の変形性能の確認 (その1:試験計画)(AIJ2017)

塚越俊裕(千葉大学)、田中 佑二郎(ジャパンパイル)、関口 徹(千葉大学)、石川 一真(ジャパンパイル)、菅 一雅(ジャパンパイル)、小椋 仁志(ジャパンパイル)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(中国) 構造Ⅰ, pp.507-508
■発行所:日本建築学会
■発行:2017/8

 現在、上部構造においては大地震に対する2 次設計を行うことが一般化している。杭基礎構造に関しては、2 次設計を行う法的な義務はないものの、2 次設計を行うことを求められることが多くなってきている。しかし、現状の既製コンクリート杭の性能については、強度データは多く蓄積されているにも関わらず、杭の靱性を対象とした載荷試験はあまり行われていないため、変形性能に関するデータは多くない。
 近年、既往の曲げ試験データの収集と分析による既製コンクリート杭の強度特性及び変形性能の評価や、片持ち梁方式による大変形の曲げ試験が行われるようになっている。また、既製コンクリート杭の中でも変形性能が高いとされているSC 杭(外殻鋼管付きコンクリート杭)の中空部にコンクリートを中詰めすることで変形性能が向上するという報告がされている。ただ、杭の中空部に中詰めを行うことは、杭の製造や施工の面などで
課題もある。
 本報告では、中詰めとは異なる3 種の補強をSC 杭に施し、各種補強が変形性能に与える影響を単純梁方式曲げ試験により確認を行ったので、その試験計画を報告する。

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