2016.10.24
鉛直方向杭頭ばね定数に関する改定土研資料算定式の精度(プレボーリング節杭工法の載荷試験データ)(JGS2016)
小椋仁志(ジャパンパイル)、更谷圭吾(千葉工業大学)、出浦翔太(千葉工業大学)、鈴木誠(千葉工業大学)
■掲載誌:第51回地盤工学研究発表会(岡山) pp.1363-1364
■発行所:地盤工学会
■発行:2015/9
杭の鉛直変位量を簡便に評価するための杭頭ばね定数を求めるには,現在は土木構造物を対象とした道路橋示方書の算定式を用いることが多い。しかし,この算定式には地盤特性が反映されないという問題点がある。これを解消するために、2009 年に出された土木研究所資料(以下,土研資料)の中で新たな算定式が示された(以下,2009 年算定式)。さらに2015 年になって,それを見直した算定式(以下,2015 年算定式)が土研資料(2015)として示された。
筆者らは,杭頭ばね定数の算定式の精度を検証する目的で,節杭を用いたプレボーリング(拡大)部固め工法の載荷試験データによって,これまでJSCA 算定式と前述の2009 年算定式を検証してきた。その結果,2009 年算定式は杭先
端が砂質土の場合は比較的良い対応が見られたものの,粘性土では大きな偏り(バイアス)とばらつきがあることがわかった。今回,2015 年算定式の精度を検証し,2009 年算定式との比較を行った。本報では,その結果を報告する。
■発行所:地盤工学会
■発行:2015/9
杭の鉛直変位量を簡便に評価するための杭頭ばね定数を求めるには,現在は土木構造物を対象とした道路橋示方書の算定式を用いることが多い。しかし,この算定式には地盤特性が反映されないという問題点がある。これを解消するために、2009 年に出された土木研究所資料(以下,土研資料)の中で新たな算定式が示された(以下,2009 年算定式)。さらに2015 年になって,それを見直した算定式(以下,2015 年算定式)が土研資料(2015)として示された。
筆者らは,杭頭ばね定数の算定式の精度を検証する目的で,節杭を用いたプレボーリング(拡大)部固め工法の載荷試験データによって,これまでJSCA 算定式と前述の2009 年算定式を検証してきた。その結果,2009 年算定式は杭先
端が砂質土の場合は比較的良い対応が見られたものの,粘性土では大きな偏り(バイアス)とばらつきがあることがわかった。今回,2015 年算定式の精度を検証し,2009 年算定式との比較を行った。本報では,その結果を報告する。