2012.10.20
杭の鉛直ばね定数の簡易算定法の提案(その1:プレボーリング(拡大)根固め工法杭)(AIJ2012)
阪上浩二(山下設計)、小椋仁志(ジャパンパイ)、三町直志(日本設計)
■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(東海) 構造Ⅰ, pp.463-464
■発行所:日本建築学会
■発行:2012/9
現在の耐震設計では、架構の応力計算において地盤や建物の条件によって、その影響が大きい場合には基礎ばね(鉛直)を考慮して計算を行うこととされている。しかし、基礎ばねの解析手法や、地盤ばねや杭ばねの取扱いに関しては課題や問題点が多く残されている。一方、既製コンクリート杭の分野においては、技術の進歩が著しく高支持力化が急速に進んでいる。これらの経緯を踏まえ、日本建築構造技術者協会(JSCA)技術委員会基礎地盤系部会(主査:三町)では、各種杭工法の鉛直載荷試験データを整理し、統一的で有効な杭ばね(鉛直)を求める方法を検討している。
その検討で、各工法の特性によりモデルがかなり変わることが分かったため、文献1),2)では、第一段階としてプレボーリング(拡大)根固め工法に分類されるM工法を取り上げ、それに合わせたモデルによって杭頭ばねの算定方法を提案した。本報では、杭ばねの基本的な考え方に加え、補正係数を導入するなど、文献1),2)で提案した算定法を改良した点について述べる。
■発行所:日本建築学会
■発行:2012/9
現在の耐震設計では、架構の応力計算において地盤や建物の条件によって、その影響が大きい場合には基礎ばね(鉛直)を考慮して計算を行うこととされている。しかし、基礎ばねの解析手法や、地盤ばねや杭ばねの取扱いに関しては課題や問題点が多く残されている。一方、既製コンクリート杭の分野においては、技術の進歩が著しく高支持力化が急速に進んでいる。これらの経緯を踏まえ、日本建築構造技術者協会(JSCA)技術委員会基礎地盤系部会(主査:三町)では、各種杭工法の鉛直載荷試験データを整理し、統一的で有効な杭ばね(鉛直)を求める方法を検討している。
その検討で、各工法の特性によりモデルがかなり変わることが分かったため、文献1),2)では、第一段階としてプレボーリング(拡大)根固め工法に分類されるM工法を取り上げ、それに合わせたモデルによって杭頭ばねの算定方法を提案した。本報では、杭ばねの基本的な考え方に加え、補正係数を導入するなど、文献1),2)で提案した算定法を改良した点について述べる。