2011.01.19

先端載荷試験後に掘り出した節杭を用いたプレボーリング工法の根固め部の調査(JGSジャーナル2010)

今広人(ジャパンパイル)、吉田映(ジャパンパイル)、樺澤和宏(ジャパンパイル)、小松吾郎(ジャパンパイル)、桑原文夫(日本工業大学)、木村亮(京都大学)

■掲載誌:地盤工学ジャーナル Vol.5, No.4, pp.615-623
■発行所:地盤工学会
■発行:2010/12

 節杭を用いたプレボーリング工法は,現地の土砂とセメントミルクを混合撹拌して造成するソイルセメントと,その中に建て込んだ節杭(既製コンクリート杭)とで構成される。本杭の地盤から決まる鉛直支持力については多くの載荷試験結果に基づく支持力推定式が提案されている。地盤から決まる鉛直支持力を発現するには,ソイルセメントは節杭に作用する荷重を地盤に伝達しなければならないため,ソイルセメントの品質(出来形や強度など)は支持力発現に影響する要因の一つと考えられる。しかしながら載荷試験を実施し支持力確認した杭のソイルセメントの品質を直接的に検証した例は少なく,極限支持力発現時のソイルセメントの損傷状況などは解明されていない点も多い。その様な疑問点を解決するために載荷試験を実施し,支持力確認をした2 本の杭の掘出し調査を行った。その結果,掘出した本杭のソイルセメントは良好に築造されており,地盤から決まる極限支持力に対しても亀裂や破壊などはなく健全であった。

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