2007.10.15

拡頭節杭の軸力伝達機構の検討(AIJ2003)

本間裕介(ジオトップ)・小椋仁志(ジオトップ)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(東海),構造-I,p559-560
■発行所:日本建築学会
■発行:2003/09

 PHC節杭は節部を一定間隔に有する杭であるが、通常は杭頭部と杭先端部は軸部となっており、上方に継ぐ杭は同径の節杭か軸部と同径のストレート杭となる。拡頭節杭は図1のように、最上段節部を食い頭部まで伸ばしたもので、上方に節部と同径のストレート杭を継ぐことができる。しかし、その拡頭部は肉厚が大きくなるのに対して、上方に継ぐストレート杭の肉厚はそれよりも小さい。特に、鋼管杭の場合は、肉厚が極端に違うため、上杭から伝達する軸力が、スムーズに軸部に伝達しない懸念がある。そこで、筆者らは、鋼管杭を継いだ場合を想定して、拡頭節杭に軸力が伝達されるメカニズムを実大実験とFEM解析によって検討した。本報告は、その結果について述べたものである。

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