2007.08.01

S波速度構造同定のためのレーリー波探査システム(その3)(JSF1991)

時松孝次(東京工業大学)・新澤健一郎(東京工業大学)・小島久弥(東京工業大学)・桑山晋一(武智工務所)

■掲載紙:第26回土質工学研究発表会(長野),E-8 330,p889-890
■発行所:土質工学会
■発行:1991

 地表面の微動の鉛直成分に卓越するレーリー波の分散性を求めることができれば、地盤のS波速度構造を推定することが可能である。深い地盤(深さ数百m以上)の探査に必要な長周期微動の記録に対して、F-K(周波数一波数)スペクトル解析を適用して分散曲線を求め、S波速度構造を推定する試みはいくつか行なわれている。しかし、表層地盤探査に必要な短周期微動に対して、この手法の適用性を検討した例はほとんどない。短周期微動の観測により表層地盤構造が推定できれば、従来の手法に比べて、計測システムの軽量化と、計測法自体の簡便化が可能となる。そこで本研究では、表層地盤のS波速度構造推定に短周期微動のF-Kスペクトル解析を適用し、既知の地盤データと比較することで、その可能性を検討する。

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