2011.12.16

杭頭縁切り工法における杭頭部の挙動に関する繰返しせん断実験(JGS2011)

遠藤哲也(関西大学)・伊藤淳志(関西大学)・石川一真(ジャパンパイル)・小椋仁志(ジャパンパイル)・野瀬貴弘(エービーシー建材研究所)

■掲載誌:第 46 回地盤工学研究発表会(神戸),p1297-1298
■発行所:地盤工学会
■発行:2011/05

杭基礎の耐震性向上のため、杭頭と基礎スラブとを結合せず、間に摩擦材および砂や砂利などを介在させる方式を、筆者等は「杭頭縁切り工法」と呼んでいる(図1参照) 。この工法では、介在させる土質材料や摩擦材の材質を調整することによって、杭に伝達される水平力を比較的簡便に制御することが出来るものと考える。本工法の開発を目的として、これまで床材料を主体とした種々の摩擦材について、砂との摩擦せん断実験を行い、耐久性や施工性をも含めて、本工法に適した摩擦材の選定のための検討を行ってきた 1)〜6) 。
 前報までの検討では、図1に示すタイプAの仕様を想定していたが、杭頭が回転変形した場合を考慮すると、同図のタイプBの仕様の有用性も考えられる。そこで、今回は同タイプの仕様で、杭径に対してある程度の長さを有する模型杭を採用して、杭頭部の挙動に関するせん断実験を行ったので、その結果について報告する。

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