2009.09.29

ト形部分架構を有するパイルキャップの耐震性能評価(AIJ2009)

松本玄徳(東京工業大学)・岸田慎司(芝浦工業大学)・石川一真(ジャパンパイル)・小椋仁志(ジャパンパイル)・酒井慎二(清水建設)・林靜雄(東京工業大学)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(東北),p367-368
■発行所:日本建築学会
■発行:2009/08


パイルキャップは上部構造物の応力を地盤に伝達するための重要な接合部材である。その周辺部には柱,基礎梁,杭などの部材が接合されており,内部には複雑な応力が作用すると考えられる。しかしながら上部構造ほど多くの研究は行われておらず,依然としてパイルキャップは応力伝達メカニズムなど不明確な点が多い。現在,パイルキャップは構造規定に基づいて設計されているが,内部に配筋された各種補強筋の補強効果は考慮されておらず,多くが設計者の判断に委ねられている。なお,補強筋の効果に関して根拠となる実験に乏しい。更に,パイルキャップは大断面化する傾向にあり十分安全ではあるものの,経済性に対しての考慮はなされていないのが現状である。

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