2007.04.20

既製杭の杭頭半剛接合工法(SRパイルアンカー工法)(GBRC2006)

小林恒一(ジャパンパイル)・佐々木聡(フジタ)・小林勝巳(フジタ)・山本秀明(フジタ)・内海祥人(岡部)・松山俊樹(岡部)・田中佑二郎(ジャパンパイル)

■掲載誌:GBRC, Vol.31 No.3  p13-18
■発行所:財団法人 日本建築総合試験所
■発行:2006/07

近年、水平力が作用した既製杭の杭頭部に生じる曲げモーメントを低減させる半剛接合工法について多くの研究開発が行われ、報告されている。杭頭部を半剛接合部とすると、杭頭の固定度が低減され、杭頭に作用する曲げ応力を低下させることができる。その結果、杭断面、基礎梁断面および配筋を合理的に設計できるので、基礎部全体のコストダウンが可能となる。
筆者らは、施工が簡便な半剛接合工法として、丸鋼と定着板からなる定着筋を用いたSRパイルアンカー工法を開発し、財団法人日本建築センターの一般評定(BCJ評定一FD0229-01)を取得した。本工法を開発するにあたっては、杭頭接合部の(1)回転剛性、(2)曲げ耐力、(3)変形性能を確認するために、繰返し水平加力実験を行った。本報告では、その実験結果の概要を示すと共に、実験結果をもとに、杭頭接合部の終局曲げ強度、および、接合部の曲げモーメント−回転角関係について検討した結果を示す。

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