2007.11.15
定着板付きアンカー筋の押し引き載荷試験(その1:実験概要)(AIJ2004)
小椋仁志(ジオトップ)・永井興史郎(摂南大学)・前田耕喜(鹿島建設)・小林恒一(ジオトップ)
■掲載誌:日本建築学会大会,p495-496
■発行所:日本建築学会
■発行:2004/8
前報1),2)では、靭性を期待することが難しいPHC 杭基礎について、変形性能を改善するための新しい杭頭接合方法を提案し、曲げ変形性能に関する実験を行った。この接合は、杭頭アンカー筋に定着板を付けたアンボンドアンカー筋を用いて、杭頭の回転剛性を小さくし、杭頭接合部の変形性能を大きくする工法である。この実験結果から、杭頭アンカー筋を基礎スラブに定着させる従来の工法に比べて、杭頭固定度が小さくなり、曲げ変形性能の効果も確認できた。しかし、この実験は一方向の単調載荷試験であるため、地震時のような繰り返し載荷が杭頭アンカー筋に作用した場合の挙動を確認できていない。
ここでは、地震時の杭頭回転に伴って、引張・圧縮応力が杭頭アンカー筋並びにパイルキャップに作用すると考え、このような応力状態でのアンボンドアンカー筋の挙動を調べるための基礎実験を行った。本報告(その1)は、アンカー筋の押し・引き載荷実験概要について述べ、(その2)では、アンボンドアンカー筋の耐力および変形性能について報告する。
■発行所:日本建築学会
■発行:2004/8
前報1),2)では、靭性を期待することが難しいPHC 杭基礎について、変形性能を改善するための新しい杭頭接合方法を提案し、曲げ変形性能に関する実験を行った。この接合は、杭頭アンカー筋に定着板を付けたアンボンドアンカー筋を用いて、杭頭の回転剛性を小さくし、杭頭接合部の変形性能を大きくする工法である。この実験結果から、杭頭アンカー筋を基礎スラブに定着させる従来の工法に比べて、杭頭固定度が小さくなり、曲げ変形性能の効果も確認できた。しかし、この実験は一方向の単調載荷試験であるため、地震時のような繰り返し載荷が杭頭アンカー筋に作用した場合の挙動を確認できていない。
ここでは、地震時の杭頭回転に伴って、引張・圧縮応力が杭頭アンカー筋並びにパイルキャップに作用すると考え、このような応力状態でのアンボンドアンカー筋の挙動を調べるための基礎実験を行った。本報告(その1)は、アンカー筋の押し・引き載荷実験概要について述べ、(その2)では、アンボンドアンカー筋の耐力および変形性能について報告する。