2007.11.15

鉄鋼スラグによる表層地盤改良中杭の水平抵抗(AIJ2005)

本間裕介(ジオトップ)・冨永晃司(広島大学)

■掲載誌:日本建築学会大会学術,p459-460
■発行所:日本建築学会
■発行:2005/9

 近年、生産‐流通‐廃棄に至るまで、物の効率的な利用やリサイクルが推進されている。ここに、セメント原料や路盤材等で再資源化されている鉄鋼スラグにおいても、その優れた特長(水硬性、膨張性)を生かす用途開発に期待が寄せられている。この気運の基に、筆者らは、鉄鋼スラグで杭周辺地盤を改良し、杭基礎の水平抵抗を増大させる工法に関する一連の実験的研究を行っている。これらの成果として、鉄鋼スラグにより地盤改良を施した実大杭の水平加力実験から、杭の水平抵抗増強効果があること1)、および経時的に変化するスラグ特性の影響で、杭の水平抵抗が増大すること、などを報告した2)。引き続き、本報では、杭の水平抵抗における鉄鋼スラグの地盤改良効果に関して、一連の実験結果に基づき検討を加えた結果について報告する。

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