2007.11.15

パイルド・ラフト基礎に節杭を適用した建物の挙動(その1:建物概要と沈下解析)(JGS2002)

松尾雅夫(安井建築設計事務所)・辻 英一(安井建築設計事務所)・二見智子(ジオトップ)・小椋仁志(ジオトップ)・伴野松次郎(ジオトップ)

■掲載誌:第37回地盤工学研究発表会(大阪),E-04 748,p1489-1490 
■発行所:地盤工学会
■発行:2002/7

パイルド・ラフト基礎は、直接基礎と杭が複合して外力に抵抗する基礎形式であり、従来の直接基礎や杭基礎、支持杭や摩擦杭などに分類するような単純な考え方にとらわれず、性能設計に対応した多様で合理的な設計が可能な基礎形式であるこの基礎形式を実建物に適用するには、支持力や沈下特性に関して、建物一基礎一地盤の相互作用を考慮した十分な検討が必要である。特に、沖積地盤上の建物にこれを採用する場合は、精度の高い沈下予測に基づいた建物の要求性能の確認が必要となる。しかし、日本での実施例や実測例がまだ少ないため、その挙動は十分に解明されているとは言えない状況にある。筆者らは、沖積地盤上に計画された建物基礎に、節杭を沈下低減杭として用いたパイルド・ラフト基礎を採用した。本報告では、建物概要、設計時に行った沈下解析などについて紹介する。

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