2008.07.24

液状化が上部非液状化砂層に及ぼす影響(JGS2006)

小林恒一(ジャパンパイル)・吉田望(東北学院大学)・規矩大義(関東学院大学)

■掲載誌:第41回地盤工学研究発表会,p.2045-2046
■掲載所:地盤工学会
■発行:2006/07

扇状地のような地盤では、表層の密な砂地盤と下部の粘土地盤の間に液状化する可能性の高い砂地盤が堆積していることは多々ある。杭の設計において、このような地盤で中間層が液状化した場合の上部砂層の取り扱いは,各種の設計基準・指針類でも明確に規定されておらず、実務では液状化層より上層の砂層はすべて液状化層と評価し地盤反力係数を低減した設計を行なう事が多いが,これは過剰間隙水圧の消散に伴う二次液状化が評価できないので安全側の設定をしていると考えられる。本論では上部砂層と下部砂層の2 層地盤モデルに対して、1次元の全応力・有効応力解析を行い、液状化判定および過剰間隙水圧の消散が上部砂層の応力―ひずみ関係に及ぼす影響を解析的に検討した。

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