2010.09.28

既往の文献データによる杭の引抜き抵抗の検討(その1 最大周面摩擦応力度)(AIJ2010)

小椋仁志(ジャパンパイル)・井上波彦(国土技術政策総合研究所)・尾古健太郎(ジャパンパイル)

■掲載誌:日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸),629-630
■発行所:日本建築学会
■発行:2010/09


建築基準法の改正によりアスペクト比が4を超える建物については杭の引抜き力を含む基礎の極限軸方向支持力の検討が義務づけられたように、最近の杭の設計では引抜き抵抗の評価が重要になっている。また、引抜き方向を含む杭の鉛直方向のばね定数を適切に設定することも求められている。しかし、引抜き抵抗に関しては押込み方向の支持力に比べてデータ数も少なく、適切な引抜き抵抗や引抜き方向のばね定数を評価するのは難しい。
そこで、筆者らは、これまで発表された文献の中から杭の引抜き試験の結果を報告したものを抽出し、それらの試験データをもとに引抜き抵抗に関する調査を行い、既存の算定式との比較などの検討を行ったので報告する。

Download