2007.10.22
任意水平多層地盤中の杭に対する応答スペクトルを用いた応答変位法(JGS1996)
平山英喜(ジオトップ)・高見邦幸(ナック)
■掲載誌:第31回地盤工学研究発表会
■発行所:地盤工学会
■発行:1996/7
応答変位法は、石油パイプラインや沈埋トンネルなどの地中構造物の耐震設計法として考え出されたものである1)。鉄道の設計指針2)において、軟弱地盤中の杭基礎にも適用された。この指針に、単層地盤とギブソン地盤の場合の算定図表がまとめられている。表層が2層以上の場合は電算プログラムによるが、4層の場合のプログラムが文献3)に示されている。地震時に、多層地盤の層境界部で、杭体に無視できない応力が発生する場合がある4)。応答変位法は、このような挙動の解析において、地盤変位を的確に評価すれば、動的解析とよく対応する結果を与える。地震時の表層地盤変位は、地層構成が多層の場合、一次元重複反射理論による地震応答計算によることが多い1)。本報では、耐震設計の観点から実用的な、前記設計指針2)で採用されている平均応答スペクトルを用いる方法を、任意の層数の場合に適用する方法について説明する。
■発行所:地盤工学会
■発行:1996/7
応答変位法は、石油パイプラインや沈埋トンネルなどの地中構造物の耐震設計法として考え出されたものである1)。鉄道の設計指針2)において、軟弱地盤中の杭基礎にも適用された。この指針に、単層地盤とギブソン地盤の場合の算定図表がまとめられている。表層が2層以上の場合は電算プログラムによるが、4層の場合のプログラムが文献3)に示されている。地震時に、多層地盤の層境界部で、杭体に無視できない応力が発生する場合がある4)。応答変位法は、このような挙動の解析において、地盤変位を的確に評価すれば、動的解析とよく対応する結果を与える。地震時の表層地盤変位は、地層構成が多層の場合、一次元重複反射理論による地震応答計算によることが多い1)。本報では、耐震設計の観点から実用的な、前記設計指針2)で採用されている平均応答スペクトルを用いる方法を、任意の層数の場合に適用する方法について説明する。