2007.08.01

杭先端載荷試験による場所打ち杭の鉛直支持力の検討(JSF1994)

小椋仁志(ジオトップ)・桑山晋一(ジオトップ)・岸田英明(東京理科大学)・五十嵐寛(創造社)

■掲載誌:第29回土質工学研究発表会(盛岡), pp.1397-1400
■発行所:土質工学会
■発行:1994/6

 杭先端載荷試験法は、杭の簡便な品質管理手法の一つとして提案されたもので、図1のように、杭の先端部にジャッキを設置して先端抵抗と摩擦抵抗とを互いに反力として載荷する試験法である。場所打ち杭に対しては、これまで米国を始め、筆者らや青木らの適用例がある。この試験法は・杭先端に大きな荷重を直接載荷する方式のため、支持地盤の性能を確実に把握できることが最大の特長である。なお、この試験法を、筆者らは、これまで、その簡便性(反力杭や載荷架構が不要なこと、試験の準備時間が短くて済むこと、経済的なこと等)に注目してr簡易載荷試験法」と呼んできた。しかし、今後は、実際の載荷状態や前述の特長を考慮してr杭先端載荷試験法」という名称を用いることとした。今回、東京都葛飾区東四つ木に建設される高層住宅等の設計に当たって、この試験法を用いて場所打ち杭の鉛直支持力の検討を行った。本報告は、その試験の概要と検討結果について紹介したものである。

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