2007.10.22
鋼管杭における動的載荷試験法の開発（JGS2006）
冨澤幸一（北海道開発土木研究所）・三浦清一（北海道大学）・小嶋英治（ジオトップ）
■掲載誌：2005年度地盤工学会北海道支部年次技術報告会, 19-26
■発行所：地盤工学会
■発行：2006/02
杭基礎設計法の性能規定化に伴い, 地盤性状を的確に把握し, 杭の変形挙動をより正確に予測することが重要となる.設計時には杭変形・地盤反力を地盤調査データから解析するが, 杭の実挙動を知る最も信頼性が高い方法は実杭の載荷試験である. しかしながら, 従来の静的載荷試験は一般に比較的大きな費用および時間を要する. そのため, 杭の鉛直載荷試験法では静的試験に対して簡便な衝撃載荷試験1)が既に確立されている. ただし, 杭の水平載荷試験には動的試験に該当するものがない.
そこで筆者らは, 共同研究により, 試験費用が安価となり試験時間を短くできる新たな手法として, 杭の動的水平載荷試験の試験システムを開発した. 本試験システムは「杭の動的水平載荷試験法及び動的水平載荷試験装置」として平成17 年11 月に特許申請1)した. 本報では, 動的水平載荷試験の鋼管杭への適用を試み, 同時に実施した静的水平載荷試験成果との対比から開発した試験システムの妥当性を検討した. さらに, 本試験システムの活用性について展望した.
■発行所：地盤工学会
■発行：2006/02
杭基礎設計法の性能規定化に伴い, 地盤性状を的確に把握し, 杭の変形挙動をより正確に予測することが重要となる.設計時には杭変形・地盤反力を地盤調査データから解析するが, 杭の実挙動を知る最も信頼性が高い方法は実杭の載荷試験である. しかしながら, 従来の静的載荷試験は一般に比較的大きな費用および時間を要する. そのため, 杭の鉛直載荷試験法では静的試験に対して簡便な衝撃載荷試験1)が既に確立されている. ただし, 杭の水平載荷試験には動的試験に該当するものがない.
そこで筆者らは, 共同研究により, 試験費用が安価となり試験時間を短くできる新たな手法として, 杭の動的水平載荷試験の試験システムを開発した. 本試験システムは「杭の動的水平載荷試験法及び動的水平載荷試験装置」として平成17 年11 月に特許申請1)した. 本報では, 動的水平載荷試験の鋼管杭への適用を試み, 同時に実施した静的水平載荷試験成果との対比から開発した試験システムの妥当性を検討した. さらに, 本試験システムの活用性について展望した.
